はじまりの日々

「少ないモノで豊かに暮らす」へ向かう日々の足跡

みらいめがね、と未来を生きるヒント

荻上チキさんの「みらいめがね2」を読みました。

 

 

以前、荻上チキさんが出ていらっしゃるラジオを聞いて、

穏やかで、人に寄り添う話し方に、

ぐっと心惹かれました。

 

 

暮しの手帖に連載されている、というのは知っていましたが、

この本で、チキさんの文章を初めてじっくり読みました。

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まえがきに

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コロナ禍になって、

「マスクを取った顔は、親しい人だけに見せるもの」という感覚が広がった。

そんな時代にこの本は、

マスクもメガネもしていないすっぴん姿の自分を描いている。

ヨシタケさんの素敵なイラストとともに、剥き出しの素顔を晒している。

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とあるように、

穏やかで、優しくて、人に寄り添う話し方の背景にある、

チキさんの考えていることが、

ぶわぁっと広がって見える、本でした。

 

 

人を傷つける言葉だけでなく、

過剰な謙遜や自虐、自嘲も含めて、

自分はどういう語彙を使って生きていくかを考えていくと、

価値観の多様性を受け入れることに繋がる、のでしょう。

 

ヨシタケシンスケさんの絵も、

ふっと力みを解く優しさに和みます。

 

 

冬休み中にEテレで放送されていた、

「Q~未来のための対話 教えて!養老先生×落合先生」も、

子どもたちと一緒に見て、

興味深かったです。

 

 

「未来を生きるために必要な力」って何ですか?

 

 

養老先生が「いちばん良いのは、ロボットの電源を落とす」と答えて、

落合先生はびっくりした反応で、

「生命維持装置みたいにテクノロジーがなっているので、

我々は電気から逃れられない」と答えています。

 

「テクノロジーの裏側にいる人間が

何を考えているのかを考えてほしい。

気づかぬうちに、

自分のほとんどを他人が持っている状態になり、

ロボットに支配されているように見えて、

実は一部のお金持ちに支配されているだけになるというのが、

今の現状の未来の到達点。」

という落合先生の言葉がリアルに重く響きます。

 

コロナ禍になる前、

ある場所に大勢の人が集まっていて、

でもみんな自分のスマホを見つめていて、

異様に感じたけれど、

恐らくポケモンGOとかの、

レアキャラゲットスポット?だったのかなと思います。

 

レアキャラゲットできるよ!と人を操作して、

大勢集めて、そこを襲撃みたいなことって、

簡単に起こるんじゃないのと、

その光景を見てふと思いました。

 

 

お買い物マラソンやポイント倍増で、

人の買い物のタイミングを操作したり、

無料で使えて便利と、家計簿アプリを運営して、

個人の消費傾向や財産を把握したり、

「自分のほとんどを他人が持っている状態」に、

どんどん近づいているなぁと感じます。

 

 

人間は、機械無しには生きていけなくなっているから、

養老先生の言うように

電気依存から離れることを意識しないといけないんじゃないかな。

 

 

テクノロジーの中心にいるような落合先生が、

ノートに万年筆でメモしてるアナログなところもちょっと面白かったです。

 

Think Deeply。「今のところのこたえ」というのも良い。

どんどん考えも更新されていくからね。

www.nhk.or.jp

 

 

 

いつも読んでくださりありがとうございます