幡野広志さんの新刊「なんで僕に聞くんだろう。」を読みました。
昨年末に、幡野さんのお話を直接聴く機会があり、
幡野さんは、ほんと眩しいくらい正直で真摯で優しくて、
親として大事なことを、提示されていました。
そのことも全部、この本に詰まっています。
自分で選ぶこと。
子どもが選ぶべきことを親が選んでしまうと、
子どもが大人に成長したときに自分で選ぶことも
自分で考える力も培われず、
失敗を恐れて行動しない、
好きなことや自分がやりたいこともわからなくなってしまう
大人になる。
失敗させないことが、子どもの人生を壊す行為であり、
それは「とても優しい虐待」である、と。
幡野さんは、息子さんがお菓子売り場でお菓子を選ぶとき、
息子さんが選ぶまでいくらでも待つし、
選んだものを否定しない、とおっしゃていました。
一度、個包装のケチャップを選んだことがあったけど、
そのまま買って渡したそうです。
「それ、お菓子じゃないよ」など口出しせず、失敗を経験させる。
息子さんは失敗したことで、もうケチャップは選ばなくなったと。
子どもの選択を待てずに、早く決めて‼と急かしたり、
これにしたら、と勝手に決めてしまうことを続けるとどうなるか…
裁判傍聴へ通ったり、多くの人生相談に答えている幡野さんは、
先が見えていらっしゃるのでしょう。
「親」って、ほんと木の上に立って見守る、ことなのかと思えてきました。
息子は明日、幼稚園のお別れ遠足です。
持ち物の「小さいお菓子1つ」に選んだのは、キャラメルでした。
雨、降らないといいな。