はじまりの日々

「少ないモノで豊かに暮らす」へ向かう日々の足跡

不安だから、買ってしまう

実家に帰省したら、

いくつか家電が買い替えられていました。

 

一番驚いたのは冷蔵庫。

使っていた冷蔵庫が水漏れするので買い替えたそう。

新しい冷蔵庫のサイズが、

うちより大きい、480L。

冷蔵庫が大きいから、

コロナ禍で買い物へ行く回数が減ったと、

父は満足そう。

 

うちも、

結婚時に買った冷蔵庫が13年目やし、

そろそろ壊れるかもしれない。

家電屋さんに薦められるまま買った、

450Lの冷蔵庫は大きすぎるから、

次は200L台にするつもり、というと、

何で小さくするん?と、父が驚いていました。

 

 

洗濯機も大きくなっていました。

何でもおうちで洗えるように大きくしたと言うけれど、

私たちの帰省のために毛布を洗うときは、

近くのコインランドリーへ行ったらしい。

 

 

小さくなっていたのは、リビングのテレビ。

母はテレビの音が聞き取りにくいから、

テレビを持ち運べるようにして自分の近くに置くと、

音量を上げずに済むと気づき、

うちと同じ、

19型プライベートビエラにしたとのこと。

 

2階にあるテレビは大きいまま。

どこでも持ち運べるプライベートビエラがあれば、

2階のテレビいらんやんと思わず言いましたが、

捨てる気はないようです。

 

 

他にも誰も乗らない自転車が2台ありました。

父が運動用に乗っていたロードバイクを2年前に買い替えたのに、

古い方を捨てていません。

(コロナ禍になり、新しいロードバイクもほぼ乗ってない)

もう1台は、

近所の方が大型ごみに出そうとされていたものを、

父が、まだ乗れそうだから欲しい、と言ってもらったらしい。

 

母は10年近く前に、

自転車で横断歩道を渡っていたら、

右折車がぶつかってきて怪我をして以来、

怖くて一切自転車には乗らないのに。

父が3台使うのか?

 

 

相変わらず、

ものであふれる実家を見て、

私と全く違う価値観なのだと思ったけれど、

この家で育った私も、

ずっと捨てられない人だったから、

私が変わったんだな。

 

 

私は、

電気への依存度を下げて、

ものを少なく、暮らしを小さくする方向へ進みたいと、

再確認しました。

 

 

森秋子さんの本が読みたくなって、

図書館で借りてきました。

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本には、

「不安な気持ち」が、ものを買う理由であると書いてあります。

ないと不安でものが増え、

ものが増えることで不安も増えていく、

摩訶不思議な不安のスパイラル。

 

 

両親は、不安なんだな。

 

 

大きな冷蔵庫に食料いっぱい詰めて、

災害時に停電したり、冷蔵庫が壊れたら、

庫内の食料どうすんの?

って思うけど、

不安だから溜め込むのでしょう。

 

私は、

水とお米と、乾物や味噌、梅干しなどがあれば、

災害時に停電しても、

ごはんとお味噌汁が作れるから大丈夫、

という安心を持ちたい。

レトルト食品や缶詰をたくさん備蓄しなくても、

一汁一菜にほっとする味覚でありたい。

 

秋子さんの本を読んでいたら、

共感する部分が見えてきて、

自分の価値観の輪郭がくっきりします。

 

 

「脱力系ミニマリスト生活」の挿絵が、

娘が夢中の「まめねこ」を描いている、

ねこまきさんだと、今さらながら知りました。

ほんと可愛い。

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本を読んだり、ブログを読んだりしながら、

共感したり、なるほどと思ったり、

自分の価値観を浮き彫りにしていく感じ。

最初はほんの1歩だけど、

手放すようにしていくと、

数年後には、

思ってもいなかった場所に辿り着く。

本やブログは、道標になります。

 

 

 

いつも読んでくださりありがとうございます